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そこのそばを食べに行ってきたよ 分身のせかせるのも強烈だね まあ自分の生んだ分身だから 強力な意見は聴かずばなるまい そして行ってきたのでありました あそこの水辺は赤澤の叔母の家あたり あの辺は牛乳を配達した親戚の家で その下方のビビッテ渡ったつり橋 今はただの水面のなめらかな凪のみ 今年稼動したばかりのダムだ 若々しき肌のダムの水面を それでいいのだと誰が思えよう そう思わなければならない 科学のいのちが仕方がなく 心細く思っているようなものだ そこからは白鳥神社が見えた あおその勇壮な鳥居が見えた その下の招魂碑は見えなかったが そこの銀杏の落葉の深さは凄かった そんな思い出に喝を与えて控えよう もうきみの勤務した中学校はない 一千五百万円出当時建立した 小学校は今は小数人の中学校に変貌 往時の坂道を車でのぼって見て 嗚呼 昔日のまっとうな光景の髣髴 過去の誘惑につい旧道を見て回る ここはもうあの酒屋じゃないのか この坂道の上が叔母の家 今は舗装されているんだ もうみんな違う家家家道道道 そのほか見て懐かしむは限りない あの一軒家の煙草屋のおばちゃんは 思えばもういるはずはない そのわきの大きな家も全く違う家 当時の分校は幽霊でも棲みそうな廃屋 道だけがかろうじて面影を残している この曲がり角の桑畑の桑の木で 首吊りした老婆の怖そうな話 ああこの軽井澤には火災があって 消火にきみたちも駆けつけていたっけ 進駐軍のジープ凍結道で転覆 今は藪の中なり 注、第二次世界大戦敗戦後のこと |
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